兜蟻掛け 練習中

大工見習い2年半の松下君
最近は道具使いも慣れて造作はもちろんちょっとした家具もつくれるようになってきました。
先日は下小屋にて渡辺棟梁の元、墨付け、刻みの練習を行っていました。
「四つ木の家」で使われた赤松丸太の端材を利用して兜蟻掛けに挑戦です。
20年前までは弊社も墨付け、刻みを普通におこなっていましたが最近は場所の問題や合理化、工期短縮などもあって殆どがプレカットになってしまいました。
とはいえ、大工にとって構造材の墨付け、刻みを行い、それを棟上げすることが一番ダイナミックで遣り甲斐のある仕事だと思います。
昔、ある大工が自分で刻んだものがはたして建てられるのか不安で上棟前日は寝られなかったと言っていました。
造作に失敗など変わりの材料を用意してやり直せば良い事ですが構造は一部のミスが全体に響きます。
決められた日に上棟出来なければ社内外に迷惑を掛けて大きな責任を負うことになります。
だからこそ 苦労して墨付け、刻みを行って建てた家には大きな喜びが生まれると思います。

土台から始まるすべての材料を正確に墨付けをして、精度良く刻み、架構(構造)全体を取りまとめられる大工の育成をしてあげられれば良いといつも思いつつ時間、予算の点で
実現できないことが悩ましいところではあります。
とはいえ、こんな技術も最近多い架構をいじる改修工事でも十分に役立つと思います。


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まずは桁の墨付けから
渡辺棟梁が見本を示します。
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丸太の兜蟻の刻み
こういう時に実感するのは人工乾燥の小口割れの問題
乾燥をすることは悪くないのですが・・・・・・
仕口のつくり難さと鑿切れの悪さは見ている自分でもすぐわかります。

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松下君も棟梁の一言一句
手の動きの一切を見逃さないように真剣です。
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最後の仕上げは本人が行います。
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小屋束を載せる為にちょうなで削ります。
ちょうなで無くても良さそうですがここは渡辺棟梁の
腕の見せ所であり演出だと思われます。



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桁に丸太の兜蟻を落とします。
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垂木を付けてて完了


自分が松下君に教えたのは兜蟻掛けの逆の仕口は
茶臼蟻掛けだよという事でした。(笑)

by tanaka-kinoie | 2015-10-02 18:35 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)
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