白蟻の食害と対策

築20年以上のリフォーム工事では白蟻の食害はたいていあり特に珍しい事ではありません。
以前は浴室周りの被害が多かったのですが最近で2階の梁や桁なども食害にあっています。
年々、白蟻による被害はひどくなっていいる気がします。
最近は立て続けに2軒の家で外部デッキでの被害を目の当たりにして驚いています。
寒さに弱いはずの白蟻が12月末にも関わらず外部でも活発に活動をしていました。

1軒は弊社で施工をした11年前に建築をした家です。
10年点検の時は束の食害はもちろん、蟻道も無かったと思います。
もう1軒は諸事情で施工した工務店と疎遠になっている無管理住宅でのご相談によるもの。
両者ともに材料は束(柱)が桧
デッキ材はウエスタンレッドシダー(アメリカの材でヒノキ科のネズコ)とまずまずの耐久性があり
防腐性、耐蟻性に劣る材料ではありません。
この材の組み合わせはデッキ工事においては普通に使われている仕様であり、弊社でも12年前からほぼ標準的な仕様としていました。
これが最近まで比較的良い仕様だと思っていましたし大事なのは腐朽対策であり白蟻対策などとは思ってもいませんでした。

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現地の写真は避けますが駐車場に置いてあった
お客様が剥した2×6の米杉材です。
デッキ材の裏側です。
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規則的な食害の理由は下地の大引き材と
密着した部分。
陽が当たらず、風も通り難い白蟻が過ごし易い
場所だったと思われます。
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柔らかい部分から食べられていきます。
木には夏目と冬目があります。
夏目(柔らかい部分)を主に食べるので
冬目(固い部分)は筋のように残っています。



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最近の施工方法です。
束石の上に桧の束をのせて大引きを設置するのは
一般的ですが大引き上部には雨水の腐朽対策として
ブチルゴム系の粘着テープを貼ってからデッキ材を
敷き込みます。


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防水テープとはいえ直接濡れる部分に強いとは
言えませんがデッキ材で抑え込みので剥がれは
しないし水濡れが少なくなる利点があります。

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最近使っているデッキ材は堅くて密度もある
腐朽、防蟻性の高い南洋材を使用しています。
南洋材はイペ、ジャラなど多種ありますが
この現場でセラガンバツ材を使用しています。
堅いのでデッキビスを直接捻じ込めずに予め
下穴をあけています。
塗料ものりにくいので基本的には無塗装です。
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こちらは最近流通しているブラジルのイタウバ材
セラガンバツは雨濡れで赤い灰汁が出ますが
この材は灰汁が出難く、加工性も良いです。
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先日から使い始めた特注材
和歌山の桧に防腐、防蟻性のある薬剤
マイトレックACQを注入しています。
以前はケミカルな薬剤を使うのは抵抗が
ありましたが安全性も高いです。
害も無いですし手に触れる部分
でも無いので採用に踏み切りました。
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胴の成分で緑色になっていますが防腐、防蟻性の
高い材料です。

これを田中工務店の標準仕様として使っていきます。
by tanaka-kinoie | 2017-02-18 18:05 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)
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