敷込鍵と畳

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この見慣れない道具は敷込鍵といいます。

鍵部分はステンレス、座は真鍮、柄は欅で高級感があります。
畳屋さんが畳を持ち上げたり、運搬する時に使う道具ですが実物を触ったのは初めてです。

『中野坂上の家』 は一般の住宅ですので普段はお茶室の炉を塞いでいます。
炉畳を容易に持ち上げられるようにお客様のご要望で用意した物です。

この京間は大きく、藁床の畳は重いので傷めないように持ち上げるにはこの鍵は必要だと思います。


昔は夏に畳をあげて外でを虫干しする光景も珍しくなかったですが重労働ですし、
干すスペースも都会ではあまり無いのであまり見掛けなくなりました。

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最近は藁のみを使った床は少なくなりました。
殆どがインシュレーションボードかスチレンフォームなどの
建材(ボード)床です。

良質の藁が手に入り難くなった、重い、価格が高い、カビがはえるとか
言われますがバリアフリー化も原因であると思います。
藁床畳の厚み55mm~60mm、フローリング15mm程度
厚みの違う物同士を平らにするには下地床に段差をつくる工夫が
必要です。
施工が容易なのでフローリングと同じ15mmの厚の畳も珍しくありません。
薄い分だけ柔軟性に劣り、調湿性は少なく、衝撃で浮いてしまうので
両面テープで固定することもあるそうです。
プロでもパッと見は厚みまでわかりません。





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藁床の畳はやはり王道です。
程よい柔らかさで久しぶりに体験した独特の感触です。
お茶室のように長く、正座する場合は床の材料も重要で
藁床は疲れないそうです。


このお茶室の畳表は京間の64目です。
短辺方向の大きさが京間(3尺1寸5分)なので縁と縁の間が
畳表の目が欠けることなく64目にピッタリ揃っています。


畳表に関してはまた後日、触れてみます。
by tanaka-kinoie | 2017-10-02 17:04 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)
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