振り返ると・・・・

先日、「あたり前の家」ネットワークサポートプロジェクトによる高樹沙耶邸内覧会に行って来ました。
内外を見学し、久しぶりに迫社長に会って昔の記憶が蘇ってきたのです。
それは10年近くも前の1998年の事です。
OMソーラーに大きな興味を持った、きっかけは「木造打ち放しの家」の朝日新聞の広告でした。
以前から広告で見掛けるOMソーラーの家は、とても素敵な木の家ばかりでしたが
この広告はキャッチコピー、写真にいつもと違うおもしろさを感じました。
大屋根は棟の舳先が少し伸び、短冊状の窓に切り取られた大きな妻側をアルミ庇と木の花代で水平ラインをシャープに見せた外観。
樹木が埋けられた大きなデッキと庭の緑が印象的で今まで見た事が無い家だったのです。
それがVolks Hausシンケンの家づくりとの初めての出会いでした。
資料請求をした自分はユーザーでも工務店と言う訳でも無く、おもしろいと感じ、興味を持ったと言う単純な理由からでした。
後日、協会より郵送されてきた地球市民のための木造打ち放し住宅と言う表と添付されていた緑色のパンフレットの巻頭見開きに
またあの家を見つけました。
その他にもシンケンの家づくりの数々とその他には、やはり優れた設計力を持つ小澤建築工房の家も掲載されていました。

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このパンフレット内の「木造打ち放し住宅」と言う素っぴんの家に徐々に惹かれていきました。
それからは自分でも不思議な「必然性のある偶然」の始まりなのです。
ある日の事、会社の郵便物の中にOMソーラー入会セミナーの案内のハガキが届き、
当然のごとく申し込みをしました。
資料請求は個人名で自宅住所なので入会セミナーとは関係も無く、何たる偶然と運命的な
出会いを感じてセミナー参加をしました。
セミナーでの見学会は、いくつかの現場を廻ったのですが何故か岡庭建設
フォルクスのモデルルームしか印象にありません。
その時に説明をしてくれたのが思えば池田さんだったのです。
またセミナーでのハイホームスの杉村社長の純粋なお話に感動して翌週に焼津で開催されていた
見学会に申し込み、押しかけました。
そこで見せて頂いた住宅は地域工務店ならではの木材をバランス良くあらわした家づくり、
今でこそ自分にとってはあたり前に出来る事ですが当時はとても真似など出来るはずも
無いと東名高速を走りながらずっと考えこんで帰宅しました。


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これからの工務店は設計力を身に付けて差別化する必要があると考えていた自分にはOM工務店の高い設計力を目のあたりにしてOMの入会を決意をしました。
自分にとってOMソーラーでも無く、OMが売れそうだと思った訳でも無く、ただOM工務店のような家づくりをしたいと思った事が入会の大きな理由だったのです。
フォルクスAに関しても開発者の秋山先生を抜きには語れませんがシンケンがそれを利用してあのレベルまでの設計をしている事に驚きを感じていました。
そしてその2年後には鹿児島の経営者会議で実物を見るチャンスにも恵まれたのです。
平面計画、空間構成に驚き、遊び心のあるディテールの数々と内外をつなげる手法の上手さに感心して帰って来ました。

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そしてこの8年は試行錯誤の毎日でしたが伊礼さんとの仕事で学び、この出会いで大きく進歩した感があります。
竹内君の協力も経て自社の設計レベルも上がり、OMゼミナールでも優秀賞を頂けた訳ですが、これらの人との関わりはOM工務店ネットワークがあってからこそです。
とここまでが記憶を振り返りながら、今日までです・・・・

高樹邸の感想は木造は無垢材だ、集成材や合板は駄目だ、壁は塗り壁でないと駄目だとかの論議はちっぽけな考えだと思えるものでした。
高級な食材を使っても調理が下手で、盛り付けが悪ければ何の意味もありません。
あり合わせの食材で美味しく、綺麗な盛り付けだって腕次第で可能なように
設計力、施工力、材料の最適化をバランス良く保つ事が重要なのです。
(もちろんそこに性能が+されれば尚、良いと思います)
そう言ったベストバランスを図る事が上手なのがやはりシンケン 迫さんだと思います。
今日の建築はテクノロジーに支えられている事は確かですが人間らしい、部分を残しておきたいと思っているのが自分の考え方です。
商品、規格化よりも物づくりの部分なのです。
そんな事では今回も大いに勉強をさせて頂きました。
高樹沙耶さん、シンケンの迫さん、三菱商事建材の塩地さんありがとうございました。
そして造り手の小山さん、お疲れ様でした。


今回は迫さんの設計を体と頭で感じようと思ってあまり写真を撮りませんでした。
写真を撮る事に夢中になるあまり空間の良さや平面計画など全体を感じる事が
出来なくなるからです。
そんな訳で勇んで行った割には10枚程度の写真しかありません。
と言う事でShopMasterに送って頂いた私、阿部さん藤本さんが迫さんを交え、お話している貴重な写真で終わらせたいと思います。
とまだまだ書きたいと事が山ほどあるのですが久しぶりに長文になり疲れてしまいました。
尻つぼみになってしましましたがこのまま8年間の熱き思いを語って行くとブログの更新が永遠に出来ないのでこの辺でご勘弁を(笑)
by tanaka-kinoie | 2007-03-17 09:29 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(14)
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Commented by tokyomachiya at 2007-03-17 18:43
新聞広告を見て入会した田中さんが、今度は新聞広告に載る日も近いのではないでしょうか?
そう言えば、「住む。」の春の号に足立の家が載っていましたね!
Commented by tanaka-kinoie at 2007-03-22 20:40
迎川さん
新聞広告に載るにはやはり王道で無ければなりません。
緑、山、川などの自然が必要、全体が伺いしれる引きも必要です(笑)
都市型ではちょっと難しいですね!
「住む」まだ見ていませんが楽しみです。
Commented by th0031 at 2007-03-22 21:17
写真使っていただきどうもです。しかもカッコよく切り抜いてくれてるようで・・・われながら貴重な写真ですね。
OMネットワーク大切にしたいですね。
Commented by 塩地博文 at 2007-03-22 22:25 x
元高樹沙耶のマネージャーの塩地です。
現在、マネージャーの席は、迎川さんに奪われてしまいました。(笑)
もっと読みたいエントリー記事でした。
疲れたなんて言わずに、続きをお願いします。

ところで、高樹沙耶は高木沙耶ではありません!
現、元マネージャーは怒っております。(爆笑)
ねえ、迎川さん。
Commented by boro9239 at 2007-03-22 22:36
この頃はちょうど駆け出の頃、OMに関わリ出した頃なので
設計の事、OMの事、見るもの全てが新鮮でした(笑)。
懐かしいなあ。フォルクスはとても衝撃的でしたし、やはり今でも心の片隅で意識し続けてます。
それにしても縁とは不思議なものですね。
Commented by tanaka-kinoie at 2007-03-23 10:44
菅さん
ありがとうございます、助かりました(笑)
吉野は行けそうもないので次は名古屋でお会いしましょう!
Commented by tanaka-kinoie at 2007-03-23 10:46
塩地さん
もっと書いておきました(笑)
誤字は大変失礼しました。
迎川さんは誰のマネージャーにでも勝手になりますので要注意です(爆)


Commented by tanaka-kinoie at 2007-03-23 10:50
boroさん
私など縁、コネ、真似だけで生きています。(笑)
でもそこに自分らしさを加えてスタイルにするのも自分の生き方だと
思います。
ネットワークの良さを知ってしまうと一匹狼で生きていくのはよっぽどの覚悟が要りますね。
Commented by yoko-m at 2007-03-23 16:22 x
田中社長、どうもです。
現地であまり写真を撮られなかった、ということ、う~ん、感心しました。
同感です。
そうなんですよね、ついつい一杯写真を撮ってしまって、帰って写真を見てもろくろく覚えてないんですよ、いつも。(笑)
私も、感じるこをもっと大切にしよう!って思いましたね。
それにしても、シンケンさんのパンフの写真、懐かしいなあ。
Commented by okkikeda at 2007-03-24 08:37
なつかしいフォルクスのパンフレットですね。
我社へご見学された時の田中さんを今でも覚えてますよ。
お一方だけ、細かい質問してくるので。。。(笑)
Commented by a-kozaki at 2007-03-24 23:33
我がボスのダイアリーへのリンク、ありがとうございます!
田中さんの目で見てきたこと、感じたこと。
その時自分がいた環境とオーバーラップさせると感慨深いものがありますね。
Commented by tanaka-kinoie at 2007-03-25 08:42
yokoさん
ブロガーとして現地で写真を撮らないと言うのはかなり勇気がいります。(笑)
仕事でも自分の思いを伝えて感じて頂ける事って本当に難しい。
やはり実物を何度も見て頂き、会得して頂くって事になるのでしょうか?
見せる立場から見る立場になると反省しきりですよ。
Commented by tanaka-kinoie at 2007-03-25 08:44
ikedaさん
実は館山帰りの次の日に探しだしました。
あの数年前の池田さんの自信満々の姿、思い出します。(笑)
Commented by tanaka-kinoie at 2007-03-25 08:53
kozakiさん
ボスもしっかり目に焼き付けたと思います。
そう、あの鹿児島でのバスがkozakiさんとの初めての出会いでしたね。
わたしも感慨深い思いで書き込みました。
色々書くとこんなものではあらわせ無い、ここまでの思いがあります・・・・
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