断熱材の効用とは?

最近はロックウール(RW)、グラスウール(GW)、再生ポリエステル、羊毛断熱材・セルロースファイバーなどの自然系断熱材、
発泡ウレタン、プラスチック系など様々な断熱材があります。
それぞれに特徴、長短があり地域性や価格も含め、絶対にこれが良いとは言い切れません。
しかし家づくりに重要な材料であり、住まいの快適性を大きく左右します。
また現場での断熱施工がその物以上に断熱性能に影響します。
現場では断熱材の充填を複雑にする筋交いや金物などの構造部材、コンセントボックス、配管類などがありますが断熱材の性能の
良し悪しだけでは無く、正しく施工し、きちんと隙間無く充填する事が大切です。
気候条件に応じ、全国には6つの断熱地域区分がありますが東京はⅣ地域とされており温暖な地域とされています。
そのせいか断熱に対する考えが今一歩甘いように思います。
メーカー、工務店でも使用率が高い、耳付きGWの充填施工は未だに正しく施工されず欠損も多い現場を良く見掛けます。
セルロースや水発泡ウレタンなどの責任施工の断熱工事は比較的、問題が少ない様ですが一般的に大工が行う、GW充填は
まだまだ現場の意識が低過ぎます。
弊社ではセルロースのご希望が多く、GWは少数ですが現場での断熱充填の意識改革に数年前から取り組んでいました。
(GWはきちんと使えば安価で優れた断熱材です。)
建築知識の10月号で温暖地・充填断熱の品質管理と言う記事で正しい施工現場の写真や私の考え方が掲載されますので
ご興味がある方は是非お読み下さい。

そこでは触れ忘れましたが、場合により断熱材の効用に防火性能が加わります。
木造の防火認定では外部の防火面材(耐力面材兼用)+GW+内装下地材のセットがあります。
その場合は断熱充填が甘いと本来の防火性能も落ちると言う事です。
ここはあまり知られていませんが大事な事です。



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南関東では多い、耳(ポリエチレンフィルム)付きGW断熱の現場 
間柱、構造材を覆うようにするのが本来の施工方法です。
欠損部や継ぎ手には必要に応じて気密テープを貼ります。
上にバルコニーがある為にプラスチック系断熱材を充填しています。



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窓廻りなど断熱材が入らない隙間には発泡ウレタンを充填しています。
とにかく、断熱欠損部(隙間)を無くします。
上のセルロースファイバーの断熱でも隙間は同じです。
再生ポリエステルなどを充填する場合もあります。

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窓上などはGWをカットして充填し、切れた耳に
気密テープを貼ります。



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by tanaka-kinoie | 2007-09-11 20:10 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(2)
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Commented by kawaikenchiku at 2007-09-18 14:10
断熱については考え方がまだまだ甘かったです。早速ジョイント部分を充填しに行ってきます
Commented by tanaka-kinoie at 2007-09-19 09:09
kawaiさん
工務店の設計はデザインよりも性能を担保する事が優先である気がします。
うちのうりは構造性能、温熱環境性能、空気環境性能、耐久性能です。
自立循環型、CASBEEなど時代は環境性能的表示をする動きがある中で断熱を疎かにする事はあり得ないと思っています。
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