手技を生かす

現代のテクノロージーに手技を組み合わせた家づくりがうちのやりかたです。
全てを手による事は不可能であり、機械化はもちろん合理化も当然必要だと思っています。
しかしうちの大工達や協力業者が持つテクニックは十分生かしてやりたいのです。
なんだかんだ言っても家づくりに物づくり的な部分が無くなったら面白くも無いし、工務店らしさも消えてしまいます。
いい職人がいなくなったなんて事を言う人に限って、職人の腕を生かす、彼らのやりたい仕事をやらせていません。
先日、竣工した「グランドピアノのある家」からそんな手技による部分を紹介します。

廊下の手摺り
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当初は腰壁の予定でしたが開放感を考えて手摺りに変更しました。
奥さまの好み、アイデアもあってシンプルな手摺に材料、大きさなどのデザインと大工の腕の見せ場を作りました。
材料は雲杉柾目の角柱を留め加工で継ぎ、単純に納めましたが目を通してあります。



リビングの小上がり
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リビングに小上がりを取り、下に引出しを付けた初めてのケースです。
これも奥さまのアイデアですが陽あたりも良く、ちょこっと座るには良いスペースが出来ました。
吉村障子の敷居溝を赤松を掘り込んであり、床がデッキまで自然に伸びていきます。



玄関の洗い出し
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伊勢砂利の洗い出しをご希望でしたが、それに近い砂利を使った洗い出しです。
黄色の色粉が乾いてくると本物の三和土のようになり自然な雰囲気になりました。
by tanaka-kinoie | 2007-12-23 19:58 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(6)
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Commented by pagezeni at 2007-12-23 22:09
階段を上りきって振り向いたとき、おおっなんかカッコいいなぁと思ったのはこのためだったのですね。
洗い出しの色も新鮮でした。和菓子の色みたいで(^_^;
Commented by shin_kondo at 2007-12-23 23:35
手すり、美しい~・・・ですね・・・さすが!
洗い出しも実物を見てみたいです。
Commented by tanaka-kinoie at 2007-12-24 20:02
pagezeni様
奇麗に見えたり、かっこよかった事には実は理由があるんです。
そのディテールや手技が重要な部分なのです。
もちろんpagezeni様宅にもありますので探して見て下さい。(笑)
Commented by tanaka-kinoie at 2007-12-24 20:03
kondoさん
お近くであればもっとお互い現場を見合いっこ?出来るのに残念です。
でも来年はお邪魔を致しますのでよろしくです。
Commented by kameplan_arch at 2007-12-25 21:21
この留め、美しすぎますぅ〜(感涙)
内装屋のときには偽物材料を使いまくっていたので、
あちこちを留めで納めましたが,
無垢を使う様になってからは、大工さんが大変なので、
留めを避ける様にしてきましたが,
その気配りは、現場によっては勘違いになるんですね。

しかし、仕込みのキッチリした空間は清々しいですね。
下仕事のきちんとしてある江戸前寿司のようで。(笑)
Commented by tanaka-kinoie at 2007-12-26 09:54
kameplanさん
御無沙汰です。
シンプルな手摺りですので手技で勝負、美しさをあらわしました。
実はこの太さも階段との関係も現場の感覚で吟味しています。
留はスライド鋸で角度が決められるので、それ自体、今は簡単ですよ。
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