2017年 09月 19日 ( 1 )

文京区の改修計画

築50年以上の小さな一軒家の改修の計画中です。
当初は建て替えの計画でしたが敷地の旗竿部分が共有地で接道間口の問題がありました。
そこで改修の方向で進めることになりました。
1階は事務所スペース、2階は居住スペースとして使えるような計画をしています。
延床面積でも12坪程度のかなり小さな計画ですが内外装を刷新して水回り更新、耐震補強、断熱改修、腐朽劣化修繕も行えば内容は濃い改修になると思います。
そんなことでまずは現状の調査から行いました。


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まずは屋根に登ってみました。
びっくりしたのが瓦への丁寧なコーキングです。
瓦へのコーキングはたまに見掛けますが乱雑で部分的ですが
きちんとした施工なのです。
銅線での結束などは見られませんでしたが地震でのずれにも
一定の効果はあるでしょうね。

棟の漆喰もきちんと詰め直してありました。

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こんな感じで綺麗で丁寧なコーキング
やみくもではなく水も抜けるように考えた施工はしています。

カラー鉄板の平葺きは錆も酷く、葺き替えになりそう
瓦部分は悪い状態ではありませんが下地の状態や屋根の
いじり方によっては金属葺きにすることになりそうです。
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古い家だとよくあります。
手前側はともかく奥の外壁はブロックと接し過ぎていて
施工は困難そうです。
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外壁とブロックの距離
10センチ以下でしょうか・・・・・
この隙間に手が入らないのでこのままでは外壁の
改修は難しいです。
ブロックを壊す方向で進めたいと思います。
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床が傾いているので原因を調査
まずは2階の畳を持ち上げ、下地を外して床下を
覗いて見ることにしました。
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2階床下と天井の間を覗く
上側は畳の下地板の裏側
下側は1階の天井の裏側
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昔の電気配線のガイシなども見えますがどうも
見通しが良過ぎる・・・・・
おれって思ったのは木舞壁が天井ラインまで
終わっている事です。
横架材間にきっちりと木舞壁があれば構造的にも
火災時にも強い家になるはずです。
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小屋裏内を覗く
時代的に当然、無断熱


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木舞壁も2階床下と同じ状態でした。
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直行している部材は垂木
小幅板の裏側も見えます。
その隙間から飛び出ているのがとんとん葺きと
言われる薄い杉皮葺きの防水材です。
屋根を剥して改修をする時などは風が強いと
これらが舞い飛んで大変なことになります。

接道はともかく利便性が高い土地です。
建物をうまく活かして出来る限り、少しでも安全・安心・
健康を考えた改修を心掛けたいと思っています。
まずはプラン作りです。


by tanaka-kinoie | 2017-09-19 16:20 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)