カテゴリ:建築、仕事( 730 )

高井戸の家 階段手摺

『高井戸の家』の階段手摺です。
お客様のご希望のデザインはスチールパイプではありそうな形状。
今回は木の丸棒での組み合わせなので、ある程度のテクニックが必要です。
角材同士の組み合わせならば一般造作にある納まりですが丸棒同士は、ひかりつけ(接合部での削り合わせ)が難しくなります。
それでも綺麗に仕上がっています。


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垂直と斜めがぶつかる部分
角度を合わせながら強度にも
配慮した接合をします。

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垂直の左右縦手摺同士を結ぶます。
この丸棒同士の接合部は難しいです。

by tanaka-kinoie | 2016-10-03 07:23 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

栗の式台と框

弊社のモットーの1つとしてあるのが出来る限り、弊社ならではの良材を使う事。
家具などのカウンター材は大きめであれば存在感があるので空間の雰囲気がかわります。
その為にあてもなく、カウンター材などの仕入れをしてストックをしています。
長尺、幅広ともなれば全てを無垢の1枚板と言う訳にもいきませんがなるべく集成材を
使わないように幅接ぎパネルを用意し、出来る限り無垢材でいけるように工夫をしています。

先日の下小屋では 『巣鴨の家』 の式台と框材の加工を行っていました。
材料は栗
良く見かけるタモ材と似ていますが黄色みがあってタモよりも優しい木目です。
式台はもちろんですが框材は目合いも良くかなりの良材です。

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木裏側

幅は400mm以上あります。
無垢の1枚板は300mm程度は見つかりますが
400mm程度の真角で、まして栗となれば簡単に
手に入る訳ではありません。
見つからないか・・・・・
相当の価格になるか・・・・・
たまたまストックがあったので可能となりました。
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木表側

こちらの方が目は良いようです。
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框材
この大きさになれば梁桁と見間違えるように大きさ
練り付けと言われるスライスした貼物を使うことが
普通です。
それでも良材が手に入り全てを無垢材で揃えることが
出来ました。

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見えるのは2面ですが4方に殆ど節はありません。
割れが無ければ栗には必ずある羽節さえも避けて
現すことが可能でしたが・・・・・惜しい~

by tanaka-kinoie | 2016-09-06 10:48 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

外部手摺り

玄関先や階段には当然のこと
手摺を取り付けますが高さはもちろん握りやすい形状の木製としています。
パナソニック、大建工業などの丸棒のシステム手摺を使うことが一般的に多いと思います。
しかし、それでは味気無いし、その他の無垢造作材とのマッチングも良くありません。

出来る限り使いやすく、奇をてらう事の無いデザインもした手摺を設置したいと考えています。
先日取り付けたのが9年前に完成した 『けやきの見える家』 の外部手摺です。
道路より土地が30cmほど高いこともあって玄関前に階段があります。
ご高齢のお母さまには少々危ないこともあって手摺を付けることになりました。

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設置前
上部のバルコニーを支えるための2本の
構造柱との取り合いに気を使いました。
ドアも木製ですし、デザインも形状にも気を使いたい
ところ。
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スチールのフラットバーを加工し
溶融亜鉛鍍金を施しました。

鉄よりも耐久性が高いステンレス製が理想なの
ですが溶融亜鉛鍍金(通称 どぶ付け)は
リーズナブルに鉄の耐久性を高められます。
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手摺付近は柱に留め付けて
下部はアンカーにて固定
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フラットバーのままで良いのですがデッキ材の
あまりのセラガンバツをかぶせました。
水にも強い耐久性のある木材です。
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アルミやステンレスの既製品が決して悪い
訳ではありませんが、これはこれで良い感じに
納まりました。
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時間が経つとシルバーグレーに変化します。
10年以上経過して仮に腐朽があっても容易に
交換出来るようにしてあります。


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こんな感じのディテールです。
最近はこんな小物を作ってくれる町の鍛冶屋も
少なくなりました。
錆の問題は鍍金で解決出来るし、鉄は安く加工も
容易な材料です。



by tanaka-kinoie | 2016-08-24 20:09 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

夏休み親子工作教室2016終了

夏休み親子工作教室も今年で18年目を迎えました。
元来はOBのお客様やご近所への感謝の意味を込めて始めました。
ところが無料という事もあってかホームページに掲載をすると遠方からも多数の申し込みがあり、何の縁もゆかりも無い方の参加も多くなって、もともとの開催の趣旨から外れてしまいホームページでの募集掲載をやめました。
大人気のイベントでろくに宣伝もしてないのに今年も土曜日1日だけで50人以上の親子に参加を頂きました。
キット品から数種類から選んでもらい玄能での釘打ちや鋸などの扱いに慣れてない作業を親がサポートするという形です。
今年も多くの親子に喜んでもらえたと思います。

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by tanaka-kinoie | 2016-08-10 19:54 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

重要文化財 小西家住宅

先日の大阪出張時のホテルの前にとての興味深い建物を見つけました。
東京の丸ノ内のような雰囲気のオフィス街に板張りに漆喰と趣をもち、意外に違和感なく溶け込んでしました。
知人のフェイスブックで見掛けていたのでしばらくしたら思い出した重要文化財
皆も良く知る、あの大企業の創業家の住宅。
さっそく表側に回ると 『うだつ』 までありました。

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土蔵造り 黒漆喰と板張りと足元の石張りが
目を惹きます。


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こちらは3階建ての蔵 
白漆喰が使われています。
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腰の御影石が意匠的に効いています。
3面が道路に面して歩道とも近いので悪戯や
傷などから守られる効果もあるでしょうね。
この石が耐久性を高めていることは間違いありません。

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むくりのある瓦の大屋根と漆喰、木格子など
美しい土蔵造りの民家です。
明治期の薬問屋の店構えが残っています。
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1903年につくられたと言うから驚きです。
3度の戦災もあり、阪神淡路大震災にも
耐えてきたという事です。


手前の大通り通り側は黒漆喰、側道面は白漆喰
手前に黒漆喰の小さなうだつ

奥には大きな意匠を凝らした
大きなうだつ
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白漆喰の大きなうだつ
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明治期の薬問屋の店構え
ここが入口だったんでしょうね。

今はボンドで有名なコニシの創業家の住宅でした


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wikiから拝借しましたがこれで概要が良くわかります。
by tanaka-kinoie | 2016-07-26 20:12 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

東京駅の屋根

たまに東京発の中央線に乗りますが私が知り限りここが新しい東京駅の屋根を間近に望める場所です。
玄昌石で出来た屋根の天然スレート
国内では雄勝しか生産が出来ないという物ですが出荷前に311の津波被害にあって全体の7割がスペイン産になってしまったそうです。
全てを国内産で賄えたかどうかは知る由も無いのですが生活再建もままならぬ時に瓦礫の中から拾い集めたという話は身につまされるお話です。

板金仕事もあり好きな屋根の一つです。

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by tanaka-kinoie | 2016-07-21 09:47 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

OM総合保証 工務店+担当者のW表彰されました。

先日、軽井沢にて開催されたOM経営者会議
その中のOM総合保証総会で優良工務店表彰と優良担当者のW受賞をうけました。
この制度が出来てから一度を除き、これで10回の表彰をされました。
瑕疵保険法人のハウスGメンと品質管理の提携を行い、事務手続きと検査業務の中で減点の無い工務店と担当者が選ばれるという制度。
現場での指摘事項も無く、事務手続きも円滑に進めているという事になり品質管理に優れた工務店という事です。
これからも高いレベルでの品質管理を目指して全社一丸になっていきたいと思います。

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by tanaka-kinoie | 2016-07-19 17:52 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

『杉並の家』 

『杉並の家』 は木工事が終わり、内装工事と建具工事中
足場も外れてお目見えです。
お隣にある母屋と意匠を合わせる為に上部漆喰、下部が杉板張りです。
この近辺ではまったく見掛けませんが違和感なく、町に溶け込んでいます。

設計:いろは設計の橋垣さんです。
  

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準防火地域ですので下地との組み合わせて防火構造と
しています。
杉板は秋田杉の赤身板で耐久性も高いです。
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手前の平屋が母屋
生け垣と入口付近の赤松が良い雰囲気を
出しています。
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化粧垂木の小庇
防火地域の延焼ライン内は一般的には木化粧
軒裏は不可能です。

今回は防火の告示仕様を用いて杉Jパネル30mmと
面戸45mm以上で化粧垂木を見せています。
この庇がは燃えないわけではありませんが燃焼しても
防火構造の外壁を介して屋内へは火が入らず外壁より
外側で燃え抜きてしまう形です。


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外壁は母屋に合わせて着色で塗りましたが
軒天はクリアー塗装です。
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角コーナーも綺麗に収めてありました。
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LDKの天井の一部は化粧梁現しです。


by tanaka-kinoie | 2016-07-01 18:35 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

聖橋の足場

以前も紹介をした御茶ノ水駅の拡張工事
神田川の大規模な仮設構台から駅のホームの屋根にも鉄骨が掛かりました。
山と川に挟まれた崖地の切土にある駅にコンコースをつくるという、難工事です。
この工事の難易度は相当の物だと思いますが比較的乗降客が多い中ではエレベーターもエスカレーターも無く、
東京では人に優しくない駅の代表格だと思います。
階段の上り下りで苦労しているベビーカーのママ、ご老人もたまに見掛けます。
数年後には生まれ変わってくれるのを楽しみにしていますが聖橋がどうなるのか?

今回足場の掛かった『聖橋』
建築家 山田守の設計でもある東京でも美しい橋の一つです。

しばらくはこんなライトアップもお預けです。
どんな景観になるのでしょうか?

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by tanaka-kinoie | 2016-06-29 10:03 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

桧の階段

文京区で工事中のメゾネットマンションのリフォーム
RCの階段を桧で包んで木質化していますがほぼ終わりました。


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着工前
もとの階段はガラス手摺で踏み板と蹴込みも
広葉樹の集成材できちんと作られていました。

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着工前
住宅建築ではあまりやらない手法ですが
モダンな納まりでした。
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解体後の躯体はこんな感じでした。
桟木などの木下地は以前の踏み板を留めるもので
一部は再利用しています。

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この雛壇の横っ腹に1枚板の桧を取り付けるという
無謀なチャレンジに・・・(笑)
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ササラ桁は寿司屋のカウンターに十分適合する良材です。
長さ4500mmで幅が400mm厚みは50mmの桧無地
1枚板です。

マンションで使うような大きさでは無いと大工に言われました。
5人がかりで外階段から9階まで搬入したようです。
苦労した分、マンションではあり得ない、立派な階段になったと
思います。
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手摺は2段にしています。
上の手摺の仮合わせをしています。
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養生で見えませんが踏み板も蹴込みも全て無地桧の1枚板
1段目の900角だけ幅接ぎをしています。

床材も全て桧無地
養生の剥がれるのが楽しみです。

by tanaka-kinoie | 2016-06-23 19:57 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)