老舗デパートの階段

日本橋三越、日本橋高島屋、新宿伊勢丹、上野松坂屋など歴史のある老舗デパート
創建時から贅を尽くして作られて、きちんと手を入れられ全く古さを感じられずに普通に使われているところが多いです。
エントランス付近や出入り口の重厚な扉はもちろんのことエレベーターも昔の手動操作のまま使われ、真鍮部分はピカピカのままに綺麗に使われているところもあります。
どこも気付かないほど自然なのですが裏方である階段などにはその名残を感じます。
建築家村野藤吾の設計であり重要文化財にもなっていている日本橋高島屋などは館内の建築ツアーも行われ、一般方でも村野流のエレガンスな建築を楽しむことが出来るはずです。
(※同じく村野さん設計の名古屋の丸栄デパートは残念ながら解体中です。)

先日行ったのが日本のデパートの5本に指に入る老舗である日本橋三越の本館(こちらも重要文化財)
ここの階段を初めて上がり、クラシックな雰囲気の残る階段としては都内ではここが一番だと感じました。
大理石は壁、手摺、仕切りに使われて重厚な雰囲気を残しているところは多いのですが床と蹴込は塩ビタイルに替えられている事が実は殆だと思います。
※割れが入ってしまったのか手入れが楽だからなのか理由はわかりません。
階段はどこも人影まばら
とある国のマナーの宜しくない観光客の方々に椅子のように占拠されて通れないこともままあるぐらいですから・・・苦笑

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1929年の建築ですが豪華絢爛なデパート建築という様相
階段でありながら華美な意匠で大理石と真鍮がふんだんに使われています。
ここの当時のエレベーターも面影残るクラシックな雰囲気

残念なのが床材と蹴込が塩ビタイル
鼻先の滑り留めはアルミ製

















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日本橋三越の階段です。
1934年の建築で重要文化財
松坂屋ほどの派手さはありませんがほぼ当時のままに
使われているようです。

あえて言えば現在のステンレスの手摺は真鍮から替えられている
ような気がします。















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曲面の取り方も大理石の割り付けも納まりも美しい
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真鍮の滑り止め
床も蹴込の立ち上がりも大理石です。
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端部のデザイン、納まりも美しく
石工の手間もかかっていると思います。


by tanaka-kinoie | 2019-08-18 15:23 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)
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