2020年 01月 26日 ( 1 )

新年最初の家具の仕事

新年最初にご来社を頂きましたのは6年前に大規模改修を行ったお客様でした。
弊社に無垢の板材の在庫があることを思い出して頂いたとの事でお問い合わせを頂きました。
1枚板のテーブルをお作りになられたいと材料選びに弊社にお越し下さいました。
ストック材は比較的あるとはいえ1枚板でテーブルにするような材料のストックは数枚程度です。
あまり濃い色を好まないとのお話も事前にあったのでブラックチェリーやウォールナットは該当せず
こちらで3枚の板をご用意してご覧頂きました。


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こちらは広葉樹『栓の1枚板』
耳と言われる外側の皮の丸面部分も
残っていたのでそれを含めれば1m×2mの大きな一枚板でした
が今回は四角にカットしました。
それでも畳一枚分の大きさはゆうにあります。
広葉樹の年輪は複雑ですので樹齢100年は超えていると思います。










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『栓の1枚板』
見た目はほぼ平らですが反りむくりが
あるのでフラットにする為に松下大工が
電動鉋で削っています。

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『栓の1枚板』を削ると
広葉樹らしい荒々しさがあります。
オイル塗装をすれば目が際立ちます。

こちら側が木表
木の外側の部分です。
節も1つだけ
カットの調整で節が取れるかもしれません。

















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『栓の1枚板』
こちら側は木裏
芯に近い側の内側の面です。
右側に節がありますがここもカット出来そうです。



木の目の見た目の風合い
左右の均等さ
木の外側の白太や木の芯に近い赤身の混じり具合や
節の有無
節の出方
板目の均等さ、綺麗さ
逆目と言われる平滑に仕上がらない部分
杢目と言われる材毎に価値をもつ複雑な模様などを踏まえて
木表木裏を使うかどうか決めていきます。






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もう1枚ご覧頂いたのが『姫小松の1枚板』
こちらは針葉樹ですので栓に比べて優しい目で
節の無い板も在庫であるのですが価格も上がります。
この程度の小さな節であればお客様もご納得いただき
テーブルはこれで製作をすることになりました。
中杢と言われる芯に近い板目が中心に通っていて
ほぼ左右対称で選びやすい材料です。







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裏側には反桟といわれる反り止めの木材が仕組まれています。
必ずしも必要では無いので天然木の狂いや暴れはあるので
板ごとに反る反らないを判断します。
金属のプレートを使う場合も最近はあります。
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こんな感じで反桟がついています。
蟻加工と言われる掘り込みをして天板と一体になって
材の反りを止めます。
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脚の固定用の金物を埋め込んでいます。
脚は固定出来れば良いのですが脱着が出来ないと運搬時や搬入時に
大変です。
今回も3階まで上げるので重量も搬入路的にも足の脱着が不可欠です。
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脚は天板と同じ材料を使うのが基本でが
姫小松の角材は手に入り難いので在庫の
あった桧を使っています。
桧の中でも高級な木曽桧で目の詰まった
良い材料です。
松と桧ですが色合いは良く合っています。

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大工が塗装をしています。
天板にオイル塗装をしてほぼ仕上がった状態
塗れ色になって飴色に近くなっています。
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逆さですが組みあがっています。
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表裏同等の仕上げにしないと反りむくりの原因になります。
裏側も見えないとはいえきちんと塗装を施します。


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1枚板のテーブルが完成
幅750×長さ1400×高さ640
後は納品をするだけです。
お客様の喜び顔が見れると良いのですが

by tanaka-kinoie | 2020-01-26 14:28 | 家具 | Trackback | Comments(0)