カテゴリ:建築、仕事( 806 )

左官仕事 洗い出し

一般的な住宅では玄関廻りの床をタイルで仕上げると言うのが殆どではないでしょうか。
弊社ではタイルも使いますが左官工事の洗い出し仕上げ(※原田左官さんのホームページのリンク)
とすることが多いです。

和風のイメージを強くお持ちの方もいらっしゃいますが案外と和風に偏り過ぎず、骨材色大きさやセメントの色を調整すればどんな家にも合うと思います。

手仕上げによる不均一な風合いは飽きもこず、長持ちもし
シームレスで継ぎ手も無いのでタイルのように割り付けを気にする必要もありません。
そして何よりも左官なので自由な形に仕上げることが可能です。


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通常は灰色の大磯と言われる玉砂利を使いますが今回は
金華石と言われる少し茶色い種類
大きさは3分と言われる9㎜程度の玉砂利を使いました。

海からの採取なのか小さな貝殻が混じっていました。



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モルタルや石灰などに上記の玉砂利を混ぜ込んだものを
床に均します。
表面の水が少し引いた頃合いを見てこの画像のように
スポンジで表面を拭きとるように洗い出して砂利の表面を
出していきます。


























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手前が洗い出された部分
砂利が浮いていますね。
奥の玉砂利が見えない部分がこれから
現れる部分です。


















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乾いてくるとこんな感じ仕上がります。
玉砂利の大きさ、色を変える
カラーモルタルにするなどすると風合いは
全く変わります。

場所によっては打ち水をしても雰囲気は変わりますね。





















by tanaka-kinoie | 2019-05-16 09:11 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

パークタワービルOZONEへ

連休中に新宿パークタワービル内のリビングデザインセンターOZONEへ
目的は4/25(木)~5/28(火)4F 特設会場にて弊社も出展している『そうだ!工務店で家を建てよう』の展示の確認

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参加工務店13社毎の特徴もわかって楽しい展示でした。
お客様は思ったよりも少なかったのですが『OZONE家design』
に登録してから10数年が経過して実績も少しづつ増えています。











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今回はその『OZONE家design』での出会いからの
お客様の事例をパネル化して展示しました。
弊社の得意とする都市型住宅の『町屋の家』
























パークタワービル内にはコンランショップを中心としたリビング用品、家具、無垢材の取り扱いなどで興味をそそるショールームが多くあります。
その中でも断トツに高級無垢板を扱うここは通常店舗以外にも1階で特別展示を行っていました。
そこで初めて見たのがハイブリッドのテーブル
欠損のある無垢材の穴や欠けを樹脂であるレジンで埋める、足すなどして構成されたものです。

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これは胡桃系だと思われます。
透明感が高く、写真で見ると穴が空いたままになって
いるように見えますが手前側の穴にはレジンが充填して
あります。
右側の長手もレジンで経常的には無垢のような耳を作って
あります。














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こんな感じで無垢板と同じようなねじれた状態も
成形されていました。
透明感が高いので綺麗ですし違和感もありません。














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これは何の材料だかわかりませんが材をレジンで
つなげるように構成されています。
丸も四角も様々なデザインを好みで形作ることが可能です。

















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材が宙に浮いているように見えます。
















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こちらはブラックウォールナット
耳の幅が大きいですが存在感のあるBWなので
デザイン的なバランスは良いです。









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価格は・・・・
それでもここが一番にぎわっていました。



by tanaka-kinoie | 2019-05-08 12:42 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

デッキ交換工事

20年近く前に建築されました『市川真間の家』
デッキ交換工事の依頼を受けて解体工事を行いました。
以前も腐朽してしまったデッキ材の部分交換を数回行いましたが、下地である大引きが腐朽してしまい
デッキビスが効かず交換さえ不可能でした。
そんな事で全交換となりました。
地面高さから束(短柱)を立てて大引きを設置してその上にデッキ材を敷き込み方法は昔からの一般的な方法です。
束や大引きも比較的耐久性の高い、ヒノキを使っていますが10年以上も経過すれば屋根の無い濡れっ放しの部分の腐朽は
避けられません。

こんな状態を目の当たりにすることも多く、最近では腐朽対策を行っています。
以前は化学的の処理されたケミカルな材料を使わないことをポリシーとしていましたが外部であり、人体への影響も考えにくいことから
耐久性・腐朽を高める薬剤を含侵させた材を使い、また表面も濡れにくいようにアクリル系の防水テープを貼り込んで使用しています。
下地である大引きさえ痛みが無ければデッキ材の交換で済み、お客様自身でのメンテナンスが可能です。
また単純なことですが材によっては3年~程度の再塗装を行って耐水性を高める、紫外線劣化を防ぐなどのメンテナンスなども
材の腐朽や痛みを遅らせる効果もあります。

今回は残念ながら手間の掛からぬものとのご要望もあってアルミ主体の大引き束がと一体になった樹脂製のデッキに交換します。



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解体前
表面の塗装が落ちて色むらがあり
耐水性も落ちているのでカビも少し出ています。













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こちらは塀はラティスで薔薇を絡めてあります。
これからの季節は白いバラが沢山開花します。
バラパーティーが5月の恒例だそうです。










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材ごとに痛みの程度もまちまちです。
この下にある大引きは見えませんが普及が進んでいる
部分も多いと思われます。























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こんな感じでステンレスの木ビスが浮いています。
締め直してみても下地の大引きが板いているので効かせる事が
出来ません。

























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これがデッキ材下地の大引きです。
国産材のヒノキを使っています。















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こんな風にデッキ材、大引き共に傷んでいるのが良く
わかります。
こうなるとビスは一切効かずかろうじて刺さっている
言う状態で意味がありません。














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こちらは傷みの少ない大引きでビスもまだ効きます。
理由は小さな庇があって雨に濡れにくいからです。

雨にさえ濡れなければ木材の室内と大きく変わらす
耐久性は高まります。
























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外側の大引き
ここはかなり腐朽しています。
大引きさえ傷まなければメンテナンスはご自身でも可能
だと思います。












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これは別の現場の画像です。
ヒノキに薬剤を含侵させた束と大引きを使用しています。
上部に黒色のアクリル防水テープを貼っているところです。























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この上にデッキ材を載せていきます。
大引きが濡れにくい分だけ、上部の耐久性が高まるはずです。



定期点検などのメンテナンスを行う事で弊社施工の住宅の
過去の弱点に遭遇します。
常日頃から最新の製品情報を入手しながら現地の確認も
することで現時点での最良の施工方法への改善も行っています。


by tanaka-kinoie | 2019-04-25 19:19 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

10年目の定期点検

週末に10年目の定期点検を行い
船橋と金町の2軒に伺ってきました。

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午前は木造2階建てのOMソーラーの家

『坪井町の町家』
設計:伊礼設計室












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南北共に5寸勾配 (26.3度)
スキーでは急斜面とは言えませんが (笑)
ガルバリウム鋼板の上は埃もあって滑りやすいので
5寸勾配程度でも少し怖いです。
上がれる勾配であれば屋根に上がっています。

これは天窓の汚れを清掃している様子
可能であればガラス面の汚れを綺麗にしています。

※天窓も永久に止水が出来るわけではありません。
メーカーによる外装板の点検を行い、防水材の交換などを
行う事で延長保証も可能となります。



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綺麗に空が見えるようになりました。


階段上の北側の天窓
北側の暗くなりがちな部分に採光を得て
換気も可能です。




















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OMソーラーの風量測定を行います。
























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10年経過すればたいていは給湯器廻りの保温管の
劣化が見られます。
これからの季節ではしばらく問題はありませんが
昨年の寒波のようにマイナス以下の温度になると
この部分も凍ってしまいます。


他には木製玄関引戸と木製サッシの動きが悪く
戸車の交換などが必要でした。


























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午後は木造3階建てのOMソーラーの家
『金町の家』
設計施工:田中工務店






















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木製防火戸とステンレス庇に板張りの仕様


お客様が塗られているのか表面の状態は悪く
ありません。
それでもそろそろ塗装を行われたら良いかと
思います。
シリンダーの調子が少し割るので調整が必要かと思います。
















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2m程度だったかつらの樹も大木になっていましたが
綺麗に剪定されていました。
























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当時使っていたガルバリウム鋼板の瓦棒葺き
こちらは2寸勾配で緩めです。
芯木の釘抜けなども無くほぼ良好な状態












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脱衣室の床下点検口は目立たぬように床材くり抜きとしています。
左の椅子は弊社の親子工作教室で作られたもの
小さなうちはこれを踏み台にして洗面台を使っている家庭が多いです。

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最後に床下点検
白蟻の食害も見当たらず、漏水などもありませんでした。


























by tanaka-kinoie | 2019-04-15 19:31 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

岐阜の銘木市

少し前ですがこの数年で恒例の岐阜の銘木市に行ってきました。
杉、桧、松などの針葉樹もありますが広葉樹が主であり広葉樹の扱いでは多分、日本最大の木材市場です。
大きな丸太の原木もありますし、製材された角材、板も多数あります。
テーブルにそのまま使えるような板材も沢山あるのですがまだ含水率も高く、生の木で建築用材として使えるには数年の乾燥が必要な材が多いです。
それでもここに来るようになって価格も目安はもちろん、割れ、反り、樹種ごとに価値ある杢目なども考えながら材を選ぶ目は養われてきたと思います。
この日はかなりの冷え込みで雪が降っていました。

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広大な敷地に多種多様な材が並んでいます。














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栃などの大判、長尺も材料も珍しくありません。













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社寺仏閣などに使われるだろう欅の平角材














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ブラックチエリーの板がずらりと並んでいます。
生ですぐに使えないしで札は入れませんでしたが欲しい材の
代表格です。
杢の出かたで価格が変わるので見極めが難しいところ









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栃の大判の板
縮み杢がきれいに出ているのでかなりのお値段のようです。
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存在感のあるウォールナットは接ぎ木されたもの
クラロウォールナットです。
これは耳裁ちなどして使うものではなくこの形状のまま
使うものに違いありません。
弊社の建築で使うには少し重厚すぎますが欲しい材です。
ジョージナカシマの桜製作所などの高級家具に使われています。




























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屋根の中に納まらず野ざらしの材もありますがそんな中に
大好きなチークを見つけました。
乾燥しているすぐに使える材に札を入れましたがこの1枚だけが
買えたようです。






















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京都、大阪、浜松、神奈川、東京の工務店の
長たちとこの会の企画をしている橘商店の
若旦那です。
材について知識が豊富な方ばかりで気の置けない仲間でもあります。


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その後は気の置けない仲間たちとの懇親会
この数年でお世話になっている『はやさか』さん
鴨を食べる機会など全くなく
いや鴨せいろぐらいかな
1年に一回ですがここで鴨のフルコースを堪能していましたが
女将さんから実は3月でお店を閉めるとの突然の報告が・・・・







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途中のお料理の写真はありませんが鴨のつみれ鍋
を大将自ら作ってくれます。
















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こんな感じでつみれ鍋に
















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野菜を加えて
























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最後に鴨をのせて

この後はもちろん鴨の出汁のきいた濃厚なおじやに
写真ありません。
















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この日は沖本大工の誕生日
皆で祝いました。













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この割烹はやさかでの食事会はこれで最後ですがこの仲間たちとの
交流は続いていくと思います。

来年はお店をどうするのかな?

by tanaka-kinoie | 2019-04-04 17:37 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

事務所の改修・・・・

働き方改革などと言われ労働時間の短縮、有休をとれる体制を整える事も会社には重要なところですが、快適に働ける
スペースを作ることも大事だと考えられます。

昨年のジャパンホームショーでの『わざわ座』のテーマは「工務店の仕事場」と言う事を聞き、それに乗っかる形で
弊社の事務スペースの改修を行うことを決意しました。
事務所の木質化はありそうでまだまだ事例は少ないと思います。
デザイン力と材料使いの上手さに定評のある小泉誠さんのお力を得て工務店ならではの事務所スペースを実現したい・・・・
と早、5ヶ月近くが経過しております。・・・・

お客様もお待たせしている忙しさにあって中々手を付けることが出来ません。
まずは私含めてのスタッフ6名の3階への移動
電話も移設して、NAS/サーバーのセッティング
どうせなら照明計画のプランニングもやりたい
剥がれた合板フローリングの床全面を短尺1枚板のオークに交換したい。

早くこんな風にしてみたいです。
ちなみにこの現物を使うのすでに出来ていて作業場でブルーシートに包まれて上記の作業を待つばかりです。

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by tanaka-kinoie | 2019-03-23 09:43 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

格子戸の修理

平成元年に新築をした南小岩の家
道路用地に掛かってしまい数年前に大改修をしましたがその時に数寄屋門も建具も当時の物をそのまま移設して使っていました。
30年近く経っていますので最近は下部の框に腐りが生じて戸車がめり込み、可動が困難になってきました。
下部のみが腐朽をしているだけで、その他の部分はまだまだ使える状況です。
作り直せば桧の格子戸ですのでうん十万になるので会社の下小屋に引き上げて修理を試みてみました。

腐朽の下框を7㎝程度切断して、同寸の新しいヒノキ材を取り付けてみました。
腐っていた部分だけ取ればその他は問題無し
上手く接合して何の問題も無く稼働することが出来ました。





築数年の写真
初めて自分がデザインした数寄屋門です。
軽やかに見えるようにデザインしました。
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移設してからの現在はこんな感じ
建具を外して会社に持ち帰りました。
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腐朽が進んで縦框も下框もボロボロの状態で戸車の固定もおぼつかない状態です。
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施工途中の写真がありませんが下部に框を切り取って新しいヒノキの框を足した状態
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色合いは違っていますが数年で馴染んでしまうと思います。
取り外し、修理、吊り込みまでで大工1人まで掛からぬ手間で終わりました。
お客様にも喜んでいただけました。
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by tanaka-kinoie | 2019-03-04 13:28 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

開口部の性能アップについて

弊社事務所の小さめのアルミサッシに内窓を設置しました。
20年以上前に建築された事務所です。

当時は断熱性能、熱貫流率など全く気にもせず格好や色だけでサッシを選ぼうという時代で大半がシングルガラスでした。
とはいえ空気層の厚みがあるペアガラスの装着が可能で框も細くスタイリッシュ、特殊なグレーの艶消しのカラーなどの要件を満たしたYKKのマティエを選びました。
ところがこの数年でパッキンの劣化による隙間風(漏気)が酷くなり、冬の窓の近くでは不快な冷気を感じるようになってきました。
パッキン交換も不可能、ガラスからのコールドドラフトも止まらずで様々な対策を試みていましたがこれで熱損失が少なくなると思います。

特に最近はお客様からもこの時期は開口部の寒さ対策の相談を受けること多々あります。
大抵がシングルガラスでごく普通のアルミサッシなので簡単な方法から順にお伝えしています。
弊社事務所はもちろん、お客様宅でも試みたいくつかの例です。

1.サッシは現行のままで断熱効果のあるハニカムサーモスクリーンを取り付ける方法

2.サッシは現行のままで内窓と言われる樹脂サッシを室内側の木枠スペースに取り付ける方法

3.サッシは現行のままで木製障子を取り付ける方法

4.カバー工法と言われる現行のサッシを可動部分のみ取り外し、外部枠はそのままにして樹脂サッシに交換する方法






1.サッシは現行のままで断熱効果のあるハニカムサーモスクリーンを取り付ける方法
袋状の間にある空気により断熱性アップ
製品は決して安くはありませんが手っ取り早く一定の効果のある方法です。
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事務所トイレはサッシからの隙間風が酷いのでコの字型のガイドレール付きにしました。
それでも隙間風は完全にふさげませんでした・・・・
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次にお勧めしているのが
2.サッシは現行のままで内窓と言われる樹脂サッシを室内側の木枠スペースに取り付ける方法
YKKだとプラマード
リクシルだとインプラスと言う商品名
今回うちの事務所はこれに交換したわけです。
交換対象の木枠の幅が300㎜しかなかったのでYKKは特寸内に納まらずインプラスを使いました。
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工事前の画像 YKKのアルミサッシマティエ
ここからの漏気は半端なくPS暖房機の効果も
半減していました。
ハニカムスクリーンを付けたことで少しは
挽回していましたがそれでも冷気の動きが
感じられるほどでした。






























内窓インプラスを付けた状態
フレームが大きいのでガラス面は2廻り程小さくなりました。
ここはホワイト色を選択しましたがフレーム色は数種類あります。
価格もそう高くは無く、簡単に短時間で取りつきます。
欠点は窓が2重になる分、開けるのが面倒な事とサッシの種類によっては網戸がうまく収まりません。

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こちらの色はウッド色です。
事務所なのでお客様に見て頂くためにも2色使ってみました。
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非接触の温度計(放射温度計)を使って表面温度を測ってみました。
レーザのポイントを当てた場所の表面温度が出る便利な温度計です。
離れた場所でも簡単に温度が測れます。
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トイレ窓
内窓を開けてもともとのアルミサッシの表面温度を測りました。
4.8度とかなりの低温
その上、手で感じるぐらいの空気の漏れがあり冷気が入ってきています。
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内窓インプラスの表面温度
室内側にあるのでPS暖房機で温まっているとはいえ14.4度あります。
外気温の影響は殆どなく、なにしろ隙間風が全くなくなりました。
木枠ぴったり収まっているのでハニカムサーモは取付代が無くなって外しました。
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応接室窓
こちらのアルミサッシの温度はなんと3.2度
外気温とほぼ一緒でした。
ここも隙間風があってかなり寒い開口部でした。
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内窓インプラスの表面温度
室内は無暖房でしたが10.4度と自然な状態でも7度の差があります。
こちらも隙間風が無くなりました。
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事務所の南側窓
3.サッシは現行のままで木製障子を取り付ける方法
かろうじてペアガラスですが性能の低いアルミサッシで隙間風(漏気)が酷く数年前に障子を入れてみました。
施工は簡単ではないですが敷居溝は現場で掘り込み、鴨居はアルミアングルをつけて工夫しています。
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サッシの表面温度は6度
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障子の表面温度は15度なのでサッシとは9度の差があります。
以前は冬の朝に出勤すると前日夜の暖房での熱は殆ど窓から逃げていて室温は10度以下でしたが、この障子を設置してからは熱は残り、15度程度は室温が保たれています。
性能は内窓に比べれば悪いですが、見た目は良く、窓の光も室内には柔らかく広がります。
外からも障子の骨組みが見えて行燈のようです。

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南面なのでひとたび陽が当たってくれば熱はそのまま伝わり真冬でも28度にすぐになります。・・・・・
夏はかなりの厚さになりますので日射遮蔽が必要です。
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4.カバー工法と言われる現行のサッシを可動部分のみ取り外し、外部枠はそのままにして樹脂サッシに交換する方法
こちらは内法寸法で幅が500㎜以上、高さが1000㎜以上ある給仕室脇の窓ですがYKKのマドリモと言うカバー工法で性能悪いアルミサッシの外枠を残して高性能の樹脂サッシに交換をしました。
欠点はやはり価格です。
高額であり、交換にも一定条件があって全てのサッシが可能であるわけではありません。
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ここハニカムスクリーンを設置しています
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マドリモで交換後の樹脂サッシの表面温度は14.4度と内窓と同等性能?
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ハニカムスクリーンの表面温度は18.4度をほぼ良好です。
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以上のことを踏まえると価格、断熱性能、気密性能、使い勝手、デザイン性
などにより選択肢が変わってくると思いますが諸条件を踏まえてお客様ごとに
何が適正かを判断してアドバイスをさせて頂きます。
何なりと相談ください。






by tanaka-kinoie | 2019-02-09 17:50 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

荒川の家Ⅱ 木工事追い込み中


『荒川の家Ⅱ』
車3台が置ける車庫のある木造3階建ての住宅の進捗状況です。
木工事は佳境に入っておりベテラン4人の大工で進められています。

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車庫の内部
3台の車が余裕で置けます。
天井高さも低い、コックピット的な部屋が
ありガレージが見渡せます。
この部屋の真下には車高の低い
イギリス車が納まる予定です。










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そのコックピット的な部屋からガレージ方向の
開口部を望む
天井高さは2mを切りますが落ち着いた空間













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3階のホールにある燃え代柱と梁
都市部の準防火地域では構造体を石膏ボードで
被覆するのが一般的ですがここでは現わします。
木はゆっくり燃える性質があり1分で1㎜程度燃えます。
準耐火45分の防火性能に合わせて構造上で問題ない断面を燃え代分肉厚にしています。
そうすることで無垢の木材を現すことが可能と
なります。












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柱は紀州材の桧
梁は同じく紀州材の杉です。




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こちらは2階リビングの小上がり和室
下部には定番の引き出しがあります。
天井は構造材のLVLの現しになります。
エンジニアリングウッドですが積層部分が
意匠的にも面白い材です。



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1階では道路中心線より3m以上離れれば
防火規制のある延焼ライン内から外れます。
そこで対応のない引戸でも可能となりました。
また天井材は36㎜の肉厚の杉のJパネルを使い
こちらは延焼ライン内であっても木材の現しを
可能としています。


by tanaka-kinoie | 2018-12-24 18:31 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

10年経過した浴室ハーフユニットバス+板張りのお手入れ

ハーフユニットバスに壁天井板張り仕様の浴室はこの十数年で50棟を超えて施工をしています。
板材はさわらが多く、能登ヒバ、青森ヒバ、ヒノキなど天然木のみを使っています。
板にはカビからの保護はもちろん、木の芳香を妨げずに通気するような塗料を使っています。
また板の裏側には通気胴縁を設けて板を浮かして張り、空気が通り乾燥しやすいように施工しています。
とは言え、撥水効果のあった塗料も年々と効果が落ちて経年で浸みつくようにカビが付着
容易には落とせない状態になっている事がままあります。
稀にカビの発生が少ないお宅もありますが最終の入浴者が壁天井を拭いて、窓を開けて換気扇を回し、サーキュレーターを使って
湿気を極力排除するなど徹底した湿気除去対策をしています。
さすがにこれは誰でも真似が出来ることではありません。

最近は高耐久のセラミック塗料を使っており、以前よりもカビが生え難くなると思いますが10年前後の定期点検では
カビ対策に対してご相談が多いです。
以前は大工が1日浴室に閉じこもって表面をペーパーで全体を研磨、ひどい個所はカンナで削ったりしていました。
ある程度までは綺麗になるのですが材の凹凸などもあり効率も悪い作業でした。
そんなことで良い方法を模索していましたが新築時の引渡し前のクリーニングでお世話になっている業者さんが木材の洗浄や
灰汁洗いなどの特殊技能も持ち合わせていることもあってそちらに相談の上でお願いをすることにしました。




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11年経過した浴室
さわら板張り
浴槽に沿ってカビが生えてしまいます。
























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特に石鹸カスが付着しやすい洗い場周辺
鏡やリモコン、シャワーフックなどの障害物がある
部分はどのお宅でも見られます。

※注 写真でわかり難いので画像を加工してカビ部分を強調しています。


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施工中の写真はありませんが最近行っているのは
洗い、灰汁抜きといわれる技術での洗浄作業
社寺仏閣の現し木部の灰汁洗いや洗浄なども行っている
業者さんにお願いをしています。
これ以外にも様々な種類の薬品を用意していました。

苛性ソーダを使いアルカリ性にしてから酸で
中和するそうです。
その後にブレンドしたアルカリ液で再度染み抜き
を行い、そしてまた酸で中和するを繰り返すとのこと
1日掛けて辛抱強く施工します。






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洗いを行った後
少し白茶けていますがカビは殆ど消えて
素地の状態になっています。






















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特に汚れていた洗い場正面も綺麗です。




















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浴槽付近の下部のカビも汚れも無くなりました。













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翌日にけば立った部分には軽くペーパー当てて
セラミック塗料を3回塗布します。
乾燥が早いので1日で施工完了します。

このセラミック塗料は大阪の工務店社長が1年間
風呂椅子に使ってカビが生えなかったと聞いて使い始めました。
弊社での実績はまだ少ないですが耐久性に期待しています。












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写真では半艶の状態となっていますが
木の素地の状態と変わらずに自然の状態です。




















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一番汚れていた部分もすっきりしました。

今現在、定期点検を行い
主に私の代で田中工務店が施工してきた100軒を超える家のメンテナンスを行っています。

築15年を超えてメンテナンスが必要な家では様々な事象が現れています。
屋根、ベランダ、外装の老朽化、給湯器の設備機器交換、内装模様替えなど代表的な事柄もあり。

その他に我々なりに独自に使っている材料や施工方法のメンテナンスをきちんと最初から明示出来るようにしています。
そうすれば設計時点から何のご不安もなく、ご採用を頂けることになります。
メンテナンス方法も日進月歩です。
工務店ネットワークによる、全国の工務店同士の生の情報も共有
しながら最良の方法、物を取り入れています。



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稀に湯水の掛かりやすい部分の材料を変えて
タイルや浴室用ボードにする方法もありますが
基本的に弊社では耐候性の高いセラミック塗料を
使うことでカビの発生も少なくなることと
すっきりと見せたい事もあって同様の事例は殆ど
ありません。






by tanaka-kinoie | 2018-12-17 07:19 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)