カテゴリ:建築、仕事( 786 )

『町屋の家』と『町屋の家Ⅱ』

10月末に完成する『町屋の家』は造作、家具工事がそろそろ終了して大工もひとまず引き揚げ
重量のあるバルコニー手摺も設置が終わったのでそろそろ足場もはずれて全容が見えてきます。
これから内装、建具工事、住設器具付、電気器具付けなどを進めていきます。

また徒歩2分の並びには『荒川の家Ⅱ』の基礎工事が終わります。
過去にはお隣同士という葛西の家と葛西の家Ⅱもありましたがこれも珍しいケースです。
偶然とはいえ縁もゆかりも無い土地でご近所のお2人の方が弊社お選び下さったのはとてもありがたい事です。
工程がうまくいけば完成見学会と構造見学会の同時開催もあるかもしれません。


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1段下がったキッチンコーナー
大工の手による造り付けのキッチンと収納
手前はブラックチェリーの大カウンターです。
手前は畳敷きのリビングですので座で相対します。











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リビングの収納類





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ハーフユニットバスのさわら貼りの浴室









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2階のライトコートに隣接したバルコニー
左側がライトコートです。
手摺は溶融亜鉛メッキのスチールの手摺
この後にハードウッドのデッキ材が敷かれます。
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同じくライトコートに面したバルコニー
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全て屋根では無く、半分程度の屋上をつくっています。
3階ベランダから屋上に上がる階段です。
ここにもハードウッドのデッキ材が敷かれます。
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屋上から3階バルコニーを見下ろす
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右手が3階屋上の上がり口です。
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3階屋上
突き当りから向こうは段勾配の屋根になっています。
吹き抜け上部に位置しているので窓がハイサイドライト的に
光と風を呼び込みます。
ハードウッドのデッキ材を敷き込みます。

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段勾配の屋根
流れ長さは8m弱ですが瓦棒葺きの部材に継手はありません。



by tanaka-kinoie | 2018-09-15 07:42 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

JR御茶ノ水駅工事 近況

なんどか取り上げている御茶ノ水駅バリアフリー化とコンコース工事
良く利用する駅ですが乗降客の多さに比べてホームの幅は狭く、ゲートも無いので危険ですしエスカレーターも無いのでご老人もベビーカーのママなどが階段の条項に苦労している姿も
たまに見かけます。
神田川に面しており、土手沿いの緑、聖橋の下にあり景観はとても良く好きな駅なのですがある意味では不便極まりない駅でもあります。
土手沿いにあるような駅ですので川側に架台をつくってのおおががりな土木工事は5年ほど前から始まっています。
先日前を通ると地上と同じ高さに架台が組まれていました。
仮設なのか下地なのかはわかりませんがホームの中に大きな丸柱がいつのまにかありましたのでホーム上のこの構造物を支える為の物だったと思われます。
かなりの難工事だと思いますが完成を心待ちにしております。
山田守さん設計の聖橋の景観とコンコースをどうマッチさせるのかも楽しみなところです。


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当初の様子はこんな感じでした。
















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仮設?の
架台が大きくなってホーム屋根を覆いつくす
様になってきましたがもう少し聖橋よりの
伸びてい行く計画だと聞いています。

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山田守さんの聖橋も化粧直しが終わりました。
以前の表層がどんなものだったは忘れましたが
樹脂を塗ったという感じで良い風合いには感じませんね。




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by tanaka-kinoie | 2018-09-04 17:28 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

地盤改良工事

地元の江戸川区はもちろん、葛飾区、足立区、江東区、墨田区、荒川区などは東京の低地であり川の水位より低い場所が多くあります。
江戸川、荒川が決壊すれば水位が2mちかくになるところも少なくありません。


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私の記憶では床下床上浸水の被害は経験がありませんが
昭和30年、40年の江戸川区記念誌には自分が産まれた
西小岩3丁目の旧田中工務店前の冠水写真が掲載されて
いました。











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江戸川鬼怒川の決壊、先日の西日本豪雨などの昨今の
驚くような気象条件を考えると決して他人事とは思え
ません。





















堤防の決壊などが起こらなければ低地と言うだけで建築に著しく不利な条件になると言う事ではありませんが低地では総じて地盤が悪く、場所によっては液状化の恐れもあります。
東京都の液状化ハザードマップ
現在基礎工事中の『町屋の家Ⅱ』でも地盤調査の結果は近隣データーからの予測よりもずっと地盤が悪く、特殊な工法で基礎下の補強工事を行いました。

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現地のSS試験による結果です。
棒グラフが右に行けば地盤が良好なのですが・・・・
この試験の特徴である
ユックリとか
ストンとか
スルスルとか
独特の表現がありますがどれも軟弱地盤を現す表現です。
試験機に100キロの錘を載せた場合に30mmの太さのロッドが
どんな風に地面に沈んでいくかを示しています。
固い地盤ですと100キロの錘を載せただけでは沈んでいかずに
試験機を回転させないといけませんが軟弱地盤ですとストンと
沈んでいきます。

この調査結果では軟弱層が連続しており10っまでも安定した
地盤の層が見つかりませんでした。




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こりらは1年前に完成した北区中里の地盤DAT
同じSS試験を行いました。
表層の数十Cm程度が柔らかく、ストン、ユックリがありますが
これは解体で基礎を掘り起こした影響だと思われます。
それ以上は重石だけでロッドは沈まずに回転させているので
良好な地盤だとおもれます。
関東平野は富士山の火山灰である関東ローム層が比較的強い
地耐力を持っています。
高台ではたいてい赤土的なローム層が見られます。






























そんなことで地盤改良工事(基礎補強)を行うことになりましたが10mまでに安定した層が全くないので改良方法は限定されました。
今回は直径が50mm弱にパイプを圧入するRES-pと言う方法。
地盤がもともと持っている支持力と貫入させるパイプの支持力の2つの力を合わせて建物の荷重を支えます。
同じような地盤の経験は多数なので採用数は比較的多いかもしれません。
残土も出ないしスピーディーに終わります。
今回も160本のパイプ9m打ち込みましたが1日で終わりました。

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重機でパイプを圧入していきます。













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5mと4mのパイプをジョイントして
9mの長さにして圧入しました。









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打ち込み状況












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所々にある跡がパイプを打ち込んだ場所です。





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傍までよると小さな穴です。






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穴の中にパイプが見えます。






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こういった地盤補強は建物の重さによる自沈、不同沈下を
防ぐものであって直接地震力に寄与するものではありません。
弊社では必ず地盤保証をつけるので万が一、沈下等が起きた
場合は10年家の期限で最大で5,000万の金額までの保証が
あります。







by tanaka-kinoie | 2018-08-22 11:05 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

『町屋の家』 進捗状況

10月末に完成の都市型木造3階建て
『町屋の家』の休み前の進捗状況です。
造作がほぼ終わり、休み明けから家具工事に取り掛かる事になります。
補助金の期限などもありますのであまり余裕がありませんが9月からは涼しくなって大工のピッチが上がる事を期待しています。

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車庫内の天井はラワンベニヤです。
































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ガルバリウム鋼板はアイボリー


















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3階ホールの吹き抜け上の天窓
周囲の天井はシナベニヤ貼りです。

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角もぴっちりと綺麗に納まっています。
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1階から2階までの階段が出来ています。


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引き込み戸の造作工事
枠廻り




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キッチンの造作工事中です。
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by tanaka-kinoie | 2018-08-14 15:41 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

『谷根千の家』定期点検


『谷根千の家』も築5年となり定期点検に伺いました。
産まれたばかりだったお子さんが5歳ですから子供の成長に時の速さを感じます。
敷地面積は12坪少々、延べ床面積は24坪と狭小住宅と言われる部類になりますが駅近で利便性の高いとても良いところです。

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住宅密集地で飲食店やギャラリーなどもある観光地化している
場所に近いですが路地奥に入ればとても静かです。
路地奥ですが軽トラックも入れる幅がなんとかあります。

車が入れない路地が多い近辺では建築屋にとって工事的にも
好ましい環境でした。




















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現在は手に入らない鬼胡桃の床材です。
堅過ぎず
柔らか過ぎず
色合いも程よい茶褐色

5年経過してよい風合いになっていました。








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脱衣室にある
床をくり抜いた点検口
目立たずにスマートな納まりです。

もちろん断熱欠損にならぬように断熱材を密着するように
工夫をしています。



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厳しい斜線制限もあり基礎高は300mmに抑えていますが
基礎内の高さは370mmは確保しています。




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はらむ位にパンパンな状態の断熱材はセルローズファイバーです。

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床下は竣工当時に土間全てに掃除機を掛けています。
木屑などは全くない、塵ひとつない、大げさでなくとても綺麗な状態です。

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浴室下部も竣工当時と変わらずとても綺麗です。

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屋根も点検をしました。
急勾配もあるので必ずしも屋根に上がれるとは限りませんが可能であれば
あがります。

ここの屋根はガルバリウム鋼板の瓦棒葺き
昔からある葺き方ですが今回のような幅で流れ長さもある時に使います。
弱点であった芯木も木製から特殊な樹脂複合材にしています。

また3方を囲まれた密集地なので採光、通風に天窓が2ヵ所あります。
南側ですので遮光も可能なタイプです。
ベルックスの広告にも掲載されました。


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雨樋のつまりなども確認します。
ここは3階なので樹木や雑物の詰りはありませんでした。

雨樋はタニタスタンダード
ガルバリウム製です。
大半は樹脂製ですが劣化は少なく耐久性があります。
屋根も外壁もガルバリウム鋼板ですので雨樋も入れて
耐久性的にも三方よしというところでしょうか・・・(笑)


2時間程度で点検は終了
特に問題は無く、細かい修補だけ後日行います。

by tanaka-kinoie | 2018-07-27 19:14 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

灯り


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地元小岩にて
弊社で建築をしてから55年も経っているお家です。
知る限りでは50年以上で現存しているお家はここ以外に2軒あります。
先代がお元気だった25年前にリビングの改修を行い、
数年前に屋根、外装、木製サッシの交換、内装、設備交換などを行っています。

弊社社訓『住み継ぐ家をつくり継ぐ』のままで次世代まで住み継いでくださっていると
いうとても嬉しい事です。
日中は中の様子は窺い知れませんが先日、夜に通り掛かると格子越しに灯りがもれていました。
数年前の改修後に初めて暮らしの営みを感じた瞬間でした。







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当時の大工の高い技術も垣間見ることが出来るお家です。
まだまだ住み続けて頂きたいと思っています。














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和室はすべて杉の面皮柱





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50年以上が経過しても全く隙間の無い内法と柱の
接点。

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玄関内
洗いだしにテラゾー(人研ぎ石)が埋め込んであるような
意匠です。


by tanaka-kinoie | 2018-07-20 19:16 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

『田端の家Ⅱ』施工例更新しました。

『田端の家Ⅱ』施工例をホームページに更新しました。 是非ご覧ください。

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ガルバリウム鋼板
小波の茶色











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左はダイニングコーナー
唐松フローリング








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リビングコーナー


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キッチンスペース
床はコルクタイル

by tanaka-kinoie | 2018-07-17 18:52 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

涼しさの演出

杉並区で木造2階建て
3人のご家族の為のお家が先週の土曜日にお引渡しが終わりました。
エアコンはお客様手配でしたので未設置
完成写真撮影時の窓締め切りでしたが断熱性能が良いのでタオルで汗を拭いながらも何とか普通にいられました。
半日弱の時間でプチ見学会も開かれましたので少しだけ涼しげな演出を致しました。
少しはお客様に涼しさを感じて頂いたと思います。

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地元の篠原商店の江戸風鈴
薄ガラスの音色が吹き抜けを通して
1階にまで届き涼しさを演出出来ました。




ステンレスの小庇に取り付けました。
外壁はそとん壁 スチゴロ仕上げ
















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オリジナルの房州団扇をお配りしました。
手拭から作られているので綿と竹の正真正銘の天然もの
柄が長く浴衣の帯にさせるようになっています。




by tanaka-kinoie | 2018-07-16 14:58 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

居蔵造り

昨日、一昨日とOMソーラーの経営者会議で小倉まで行ってきました。
総合的に考えて空路よりも新幹線で5時間近くの道のりを選択し豪雨被害のあった岡山から広島も通過しました。
山肌の崩れなど先日の豪雨の爪痕がちらほらと見られましたが車窓からではニュースで見る様な大きな被害まで感じる事はありませんでした。
被害に合われた方にお見舞い申し上げます。

さて今回の会議では建物見学への参加をしなかったのですが、新鮮だったのが東広島の赤瓦の集落です。


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石州瓦に屋根は入母屋
母屋に離れもある立派なお家ばかりでした。












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東広島の西条地区においては
集落が赤瓦で統一されている様は圧巻でした。















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稲穂の緑と石州瓦の赤と白壁のコントラストが
目を惹きます。



by tanaka-kinoie | 2018-07-13 09:42 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

鎖樋ensui

一般的に屋根や庇には雨樋をつけますが雨量の少ない小さな庇や縦樋をつけにくい場所は鎖樋と言われる簡易的な物を使います。
パイプ状では無いので雨水はその鎖を伝わり地面に流れるまで様子を見る事が出来ます。
樹脂や金属製もあり、大きさも様々ですが目立つ場所に設置するので多少の意匠性が必要です。

先日、玄関庇の改修の相談で伺ったお客様にタニタハウジングウェアのensuiへの交換をお奨めしました。
玄関前だけに見栄えはもちろん、以前の物よりも軽やかな印象になったと思います。
御客様にも喜んで頂きました。


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鎖樋の替え品として利用した物だと思いますが元々は
鎖のまんまでした。(笑)

このままでも支障はなかったのですが板金で包んで
刷新する庇には古びた感じになってしまいそう・・・
そんなことで交換をお奨めしました。











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新しい鎖樋

既存のパイプにensuiの径がマッチせず異形
ソケットを使って接続してもらいました。

雨の時には、この円錐上の筒に雨水が伝わっていく
独特の様子が見れます。

タニタハウジングウェアのHPより抜粋
雨がサワサワと軽やかに流れ、雫がキラキラする様子
とあります。
そんな感じなのです。




















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正面の破風板、けらばなどは塗装の劣化でしたが
再塗装よりも板金巻きをお奨めして綺麗に納まりました。















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すっきりと軽やかにおさまったensui
御客様にも喜んで頂けました。

螺旋階段の手摺も隙間が大きくピアノ教室に
通う子供達の安全性を考慮してネットを付けました。













































by tanaka-kinoie | 2018-07-03 11:05 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(2)