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良材使いも良い工務店の特徴

以前もお伝えしたと思いますが工務店の特徴に良材使いがあると思います。
指定されたからだけでなく、良質、上質な材料を場面場面に応じてお客様に自主的にご提供すること。
その為にある程度の材料を常にストックしておき、ここぞという時に引っ張り出して使います。
我が社のポリシーとして集成材の造作材は極力使わず、幅接ぎか無垢の1枚板を使います。
今回も『流山の家』の式台を探していたらおおきな栗の良材を見つけました。
この外周部の耳の曲がりも上手く利用して上手く使っていきたいと思います。
これから荒木の表面を一皮めくり、仕上げていけば良材の栗らしい目細の材が現れてくるはずです。


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by tanaka-kinoie | 2019-07-28 19:40 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

カラー鉄板小波 外壁

荒川区、台東区などの住宅密集地を歩いていると良い具合? に錆びているカラー鉄板(鋼板外装)の古い仕舞屋や住宅を見かけます。
これと思うものに出会うとつい写真を撮ってしまうのですが古さ、ボロさ(失礼)だけを面白がっている訳ではありません。
劣化具合がさまになっているというのか
経年で鉄らしい錆の浮き方が1枚ごとに違い、そのコントラストが独特の風合いを醸し出している事を良しとして写真を撮ってしまいます。
もちろん一般論で言えば錆が侵食すればいずれ穴が空き雨水の侵入にもつながります。
張替や塗装が必要なことが言うまでもありません。

現在は一般的な住宅の外壁はサイディングと言われるセメント板が主流です。
表面塗装の耐久性はどんどんあがり、タイルと見間違うばかりの彫りの深い形状もある。
似非的でもそこそこ見栄え良くまとまり、経年劣化も少なくそれが売りになっています。
それ故に劣化することが良き風合いを生む事などはありません。

弊社は鋼板外装をよく使いますが形状はほぼ同じでも主流はガルバリウム鍍金でカラー鉄板とは違い耐久性が高い鋼板です。
このような錆は生じません。
この建築当時は木の下見板張りか、モルタルか、鉄板張りだったと思いますが火事の事や隣家との隙間の狭さからこれが選択されたと想定されます。

モルタルや木板張りは経年変化も現れるのですが現在のガルバリウムの鋼板外装では多少の色抜け程度で大きな変化はありません。
それでもサイディングのような醜い劣化では無いことは確かです。
耐久性を保ちながらも経年の劣化と共に風合いが良くなるような材料は無いに等しいでしょうね。

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神田の仕舞屋
間口が無いので元は長屋だったの
かもしれませんね






















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鳥越にて
パッチワーク的な鉄板に錆も加わり
渋めながらも鮮やかな色合いです。
2階建てを増築して3階にした形跡も
あります。



by tanaka-kinoie | 2019-07-14 17:57 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)

瓦の葺き直し

地元の西小岩にある弊社が手掛けた築30年前後の住宅です。
屋根外装工事の真っ最中で梅雨の影響もあって工事は遅れ遅れですがまずは瓦の載せ替えが終わりホッとしています。
瓦下の防水紙が縮まってしまい、瓦の下を通る雨水が室内に侵入していたことでの対応です。
(瓦は構造上 多少の雨水が侵入します)
今まで一度も改修を行っていないとはいえ、瓦はヒビや割れの症状は全くありませんでした。
既存の瓦をそのまま使い再施工をしています。
瓦をひっかける瓦桟への留め付けも悪く、瓦桟への新たな釘打ち、棟全般の積み直しはもちろん
屋根の瓦の一部を移動して、新しい防水紙を敷き込んで葺き直すなど天候を睨みながらの工事となりました。
葺き直しとはいえ塗装と違い瓦工事は比較的、高額となります。
とはいえ30年近く、ほとんど何もしなくても問題無かったことを考えると決して高いものではありません。
弊社の屋根は殆どが金属葺き
新築での瓦の施工経験も数十年ありません。
屋根が重いと地震に弱いと瓦が悪者扱いされますが重いなりに耐震性を高めればよい事です。
瓦は焼き物ですので耐久性が高い事は間違いないです。
お客様からのご要望は殆どありませんが軒先やけらばが出せるような条件であれば使ってみたいです。
瓦屋さんも少なくなっていますので今回のような改修工事でも瓦屋さんの段取り次第で調整するようなことになっています。



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棟瓦を外すと土がこんなに盛ってあります。

















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棟の取り直しと言われる棟瓦の積み直し

















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これらをすべて撤去して現代の新工法
乾式にて瓦を載せ直します。

左下に古い防水紙が見えていますが雨が流れた
後も見えます。
防水紙も破れたり縮んでしまっていて雨水の侵入を抑えるという役目も果たしていません。








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新しい防水紙です。
上部には凸面が沢山あって瓦を引き掛ける
瓦桟の下を水が流れるようになっています。















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既存の瓦を剥がして移動して新しい防水紙を
被せるという作業の繰り返しです。















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一気に行いたいのですが天候を見ながら
行っています。
















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だいぶ上まで作業が進んできました。















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今度は土を使わずに乾式工法で行います。
土で高さを上げるのではなく高さのある金物を固定して
上部に木材を挟んでそこに棟瓦を取り付けます。













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こんな感じで上部は完全に乾式で土は使いません。
屋根も軽くなります。















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冠瓦の隙間だけ湿式で納めます。
















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天窓の雪割など周辺の板金も交換しました。
こちらは板金屋さんの仕事です。














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以前よりもすっきり納まりました。
この周辺からの雨水の侵入も多かったことがわかったので
これで改善されると思います。

by tanaka-kinoie | 2019-07-10 10:32 | 建築、仕事 | Trackback | Comments(0)